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2006年10月 8日 (日)

事象と現象

ある現象を通して間接的に知ることができるのみで,人間の目では直接見ることができないもの.

例えば,電磁波(電気・磁気),放射能...

ところで,現象学とは,やはりフッサールから始まり,拡大され,思想的潮流に大きな影響を与えた,その全体とみなす.

「事象そのものへ」という有名なフレーズがあるが,暗黙の前提をすべて取り払い,対象が意識に本源的にどのように与えられているか,その仕組みを厳密に記述すること.

↓ その結果,

意識に与えられている事象とは,意識の相関物,その志向性の産物だとわかった.

これは学問の実証主義化への対抗.

また,世界とその経験の地平,「生活世界」について.

ヨーロッパ的理性は実証主義のなかで生活世界との生きたつながりを奪われてしまったとフッサールは論じた.これはナチスに象徴される危機への対抗.

しかし,生活世界という超えられない前提を背負う結果に.

アドルノは,「現象学は,市民哲学の自我を救済しようとする最後の英雄的な試みではあるが,結局のところ,弁証法へと移行せねばならないところで思考停止している」と批判しているらしい(『認識論のメタ批判』)

その後,生活世界の概念から派生して

シュッツ:社会的世界の意味構成の分析と記述に有効とする(理解社会学)

ハーバーマス:システムの強制命法(貨幣や権力)に対抗するための言語的対話から成り立つ合意形成の場として生活世界に理性のポテンシャルを見る

参考:『現代思想を読む事典』(講談社現代新書)

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