
ビックリするだろうねぇ。目からウロコかも。
著者の先日の企業本が面白かったので近所の図書館でもう一冊借りてみた。
株のからくり 奥村 宏 (平凡社新書)
元証券の人間として基本はわかってるつもりだったけど、わかってないことが多々あると反省。いろいろと勉強になる。何と言うか目線が違うというか。内部だったからこそわかってないというか。法人買いって当たり前だと思ってたしね。しかし、これこそが日本式バブルの遠因と考えられるとは。
基本的な用語解説からバブル発生のメカニズム、ホリエモンや村上ファンドが何をやったのかなど、何度も同じフレーズが繰り返される難点はあるが理解が進む。
ライブドアの株って一株が三万株にまで分割されたんだと。続くわけないよね。
さらに、バブルに火をつけた理論を輸入し紹介した張本人として「東大教授」が槍玉に上がっている。全く批判されてないし、当然ながら反省もしてないだろうって。誰のことかしらね。
ところで美人投票の理論を考えたケインズって面白いね。気鋭の経済学者も株の予測はお手上げだったんだろうな。で、相当ハマってたんだろうなぁって思う。
本文から抜粋。
バブル発生の時期について、その後の通説では野口説によって1985年以後とされているが、株価が配当利回りや株価収益率などのファンダメンタルズから遊離して高くなったのは1970年代半ばからである。地価がファンダメンタルズから離れて高騰したのも80年代以前からである。
1970年代後半から80年代末にかけて日本の株価を異常に高くした基本的要因は株式所有の法人化であった。資本自由化対策として安定株主工作が行われ、それによって株式所有の法人化が進んだが、その後、時価発行増資が一般化するとともに、高株価政策のための安定株主工作が進められ、これによって株式市場における需給関係がコントロールされ、これが異常な株高、すなわちバブルを生んでいったのである
80年代後半になるとエクイティ・ファイナンスが猛烈な規模で行われた。エクイティ・ファイナンスが行われるといおうことは株式の発行がそれに伴うのだから、市場への株式の供給になる。一方で安定株主工作を行って市場から株式を吸収しながら、他方で新株を発行するのだから、それは自己矛盾である。その矛盾が爆発したのが1990年1月4日からである。
勉強本として買っておきます。
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