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2009年8月14日 (金)

ケダモノダモノ、ですか

ケダモノダモノ
タイトルも装丁もなんだか冗談っぽいが、中身はなかなかに骨太なルポルタージュ。

『さよなら、サイレント・ネイビー』で開高健ノンフィクション賞を受賞した著者が、NHKから米軍基地・体験入隊ルポルタージュのオファーを受ける。

守備範囲外の内容に、本業は音楽家である彼は細かく条件を出した。

「例えば『耳を澄ませる』という観点で、軍事基地を取材したテレビルポは、たぶん前代未聞でしょうね」

一人称「俺」には最後まで馴染めなかったが、飾り気のない自由な文体には好感が持てた。

彼の問題意識は明白だ。それは「マインドコントロール」や「サブリミナル」に関する考察。
「反射的な領域」「情動」「刷り込み」「コントロール」…米軍基地で行われている演習が、1995年に東京の地下鉄で実現された「サリン突き」の練習とオーバーラップして語られる。

そこに介在する音(音楽や掛け声、あるいはマントラ?)。
瞬間に体に忍び込み、人の感情を動かし、悟性に先立って人の意思を決定させる。

そういえば、瞬く間に話題になったヤナーチェックの『シンフォニエッタ』。あの曲がキッカケとなって青豆さんは1Q84の世界に吸い込まれた。セミオートマチック拳銃『HK4』の操作を身体に染み込ませていく過程も、おそらく青豆さんは、マインドコントロールされた者として描かれていたのだろう。あまり考えたくないけど。

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